Amazonでマンガを買うなら知っておきたいKindleの囲い込みについて
Kindleシリーズで初めて買ったのは PaperWhite、Kindle Oasis の初代も買いました。後に「活字読むなら紙」と割り切ったことと「動作のキビキビさから言えば Fire だな」と割り切って、それ以降は Fire シリーズ一択です。
Fire HD 10 タブレット (10インチHDディスプレイ) 32GB - Alexa搭載
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2017/10/11
- メディア: エレクトロニクス
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Fire シリーズのこと自体は世にたくさんの記事があると思うので、Amazon がいかに Fireシリーズ を中心に据えているかについて書きたいと思います。
まず、Kindle は自社の Kindle と Fire シリーズで購入したコンテンツが閲覧できます。それ以外にも、以下のデバイスで閲覧できます。
iPad/iPhone
Windows PC
Kindle for PC (Windows) [ダウンロード]
- 出版社/メーカー: Amazon.com Int'l Sales, Inc.
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Software Download
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つまりは専用端末を購入しなくても使えるということですが、自社デバイス以外には大きな制約があります。
- 「マンガのまとめ表示」はKindle/Fireだけ*1
- コンテンツのダウンロードはKindle/Fireが明らかに速い
「え?その2つ」と思うかもしれませんが、コンテンツをたくさん買えば買うほどこの制約が効いてくるのです。
「マンガのまとめ表示」は、たとえばマンガが全20巻あった場合にグループとしてひとまとめに表示してくれる機能(それ以前は自分でコレクションでまとめる必要があった)です。長い長いコンテンツリストをスクロールしなくてよいので便利です。特に、購入したコンテンツが増えるほど役立ちます。
「コンテンツのダウンロードが速い」は、自社デバイスが一番快適に使えるようにするためにソフトウェアで制御かけてるようです。ユーザーとしてはイラっとするけど頭がいいなと感心するやり方です。
なぜかというと、スペックの過当競争から下りられるから。
当初、Kindle FireシリーズはiPadに追いつけ追い越せのスペックでしたが、ある日を境に「価格はほぼ据え置き、スペックは(iPadと)競わない」ようになりました。Fireシリーズは頻繁に世代交代しますが、新モデルのスペックは「前世代の微増」程度です。たまに、Amazon のセールで Fire シリーズはたたき売りのごとく30%オフされます。端末を安くしてどんどんバラまき、その端末で見ると一番快適に見られるよー、というわけです。実際にはiPadにはスペックで遠く及ばず、けっこう重い端末ですが値段はiPadの4分の1くらいだと思ったら割り切って使えるという。
Amazonのレビューで「Fire HDは○○ができない」というような注意書きがありますが、戦略的なデバイスなので「Amazonで購入したコンテンツの閲覧」以外のことはからっきしな印象です。
*1:実際にはAndroidでもまとめ表示使えるそうです